防犯カメラ用語集(あ~わ)

アイリス

アイリスとは、レンズに入る光の量を調整する「絞り」のことをいい、撮影を行う上では光の量を適切に保たなければなりません。 人間で例えると、瞳の中の瞳孔と同じで、光が強い時は小さく、光が弱い時は大きく開いて光の量の調節を行います。
マニュアルアイリス(手動絞り)は、明るさが一定の場所に防犯カメラを設置する際に有効であり、オートアイリス(自動絞り)は時間の経過で明るさが変化する場所を撮影する場合に有効です。

アスペクト比

映像をモニターに表示させる際の画面の縦横比のことです。 基本的にアナログ映像では4:3、ハイビジョン映像では16:9となっています。
防犯カメラの場合、カメラ側とモニター側でアスペクト比が違うと、モニターの映像が縦長になったり横長になったりと正しく表示されないため、設置の際はアスペクト比を合わせる必要があります。

アンチフォグ

室外で霧・雨・煙・モヤなどが発生した場合、視界不良により撮影した映像が不鮮明になってしまいます。 アンチフォグ機能は、そういった障害物質を高度が処理によって除去し、クリアな映像にする機能です。

オートフォーカス

オートフォーカスとは、カメラの焦点(ピント)を自動的に調整する機能のことです。 デジタルカメラなどにも搭載されており、現在では比較的馴染みのあるものとなりました。 オートフォーカス機能がない防犯カメラの場合、設置する際に撮影範囲の焦点を調整して設置しなければなりません。
しかし、オートフォーカス機能を持った防犯カメラの場合、設置時の調整が簡単で済むだけでなく、 被写体に対して常に焦点の合った撮影が可能となります。

画素

防犯カメラで撮影された映像などは、色情報を持った小さな点が集まって表示されています。 この小さな点を「ピクセル」と呼び、その数が多ければ多いほど、より鮮明な映像が見れることになります。
比較的価格の安いアナログカメラは48万画素ですが、ハイビジョンカメラは210万画素を搭載したメガピクセルカメラとなります。

カメラハウジング

主に室内用防犯カメラを室外用に利用する時に使用する防水ケースです。 雨や塵を防ぐだけでなく、衝撃にも強く結露などを防止するヒーターなどが備わっているタイプもあります。
また、ボックスカメラ用・ドームカメラ用と種類も様々です。

逆光補正

撮影の際、逆光状態ではカメラは明るい方に露出が合ってしまい、被写体は暗く写ってしまいます。
しかし、逆光補正機能が備わった防犯カメラは、露出の調節を自動で行うため、被写体が暗くなることなく綺麗に撮影することができます。 照度差のある建物の入り口や窓付近で、この機能は有効です。

最低照度

防犯カメラにおける最低照度とは、そのカメラで撮影を行う上で最低限必要な光の強さ(照度)のことです。 単位はルクス(lux)を用い、最低照度の数値が小さいほど高感度のカメラ=暗所での撮影が可能、ということになります。
明るさの目安として、晴天が約10,000lux以上、パチンコ店内が約1,000lux、室内非常階段が約50lux、路地の街灯が約5~1lux、月明かりが約0.1~0.01luxです。

赤外線カットフィルター

現在のデジタル撮影機器に内蔵されている部品は、赤外線に対して感度が高く、通常の撮影を行っても人の目と違った色合いとなって表現されてしまいます。 そのため、赤外線だけをカットし、可視光を透過する赤外線カットフィルターが必ず取り付けられており、人の目と同じ色彩で撮影することが可能となっています。

赤外線投光機能

人の目には見えない光を照射して撮影することで、暗闇の中でも鮮明に映像化することができる機能です。 この機能を搭載したカメラを一般的に赤外線カメラといい、夜間での監視として威力を発揮します。

デフロスタ

ガラスに付着するくもりや結露を防止・除去する装置で、自動車や鉄道車両にも同じものが搭載されています。 自動車のエンジンの廃熱を利用した温風、または電熱線に電流を流した際の熱を利用してガラスを温めます。 同じ仕組みを防犯カメラにも取り入れることで、結露による映像の乱れを防止することができます。

デイナイト機能

撮影場所が暗くなると自動的に赤外線カットフィルターがオフになり、暗闇でも撮影が可能となる機能です。 フィルターをオフにすることでカメラの感度が上がるため、光があまりないところでも人の目で見るより鮮明になりますが、色彩の表現が乏しくなるので、基本的にモノクロ映像に切り替わります。

ノイズリダクション

映像・音声などの信号にあるノイズを抑制・軽減する信号処理の一種です。 通常のカメラで夜間撮影を行うと、映像全体にチラチラとしたノイズが入ります。 ノイズリダクション機能のあるカメラは、映像に入るノイズを最小限まで減らすことが出来ます。 ノイズを減らすことで、映像がはっきりと見えやすくなるだけでなく、データのサイズも小さくなるので、長時間の撮影が可能となります。

フリッカーレス

蛍光灯は1秒間に100~120回点滅して明るさを出していますが、 使用している地域(東日本50Hz・西日本60Hz)によってその回数は変化します。 その状況下でカメラなどの撮影を行うと、撮影タイミングによって画面にちらつきが発生してしまいます。
フリッカレス機能は、カメラの撮影タイミングを電源周波数と合わせることで画面のちらつきを抑える働きをします。

プライベートゾーン機能

撮影している映像の中で写したくない部分がある場合は、その範囲だけを映像に写さない設定が可能です。 主に灰色・モザイク表示となり、8ヵ所まで設定ができます。

バリフォーカルレンズ

可変焦点レンズとも呼び、レンズ付近のつまみを調整することで焦点距離を任意に変更可能です。 従来のバリフォーカルレンズは、焦点距離を変化させた際ピントもずれていましたが、現在ではオートフォーカス機能の普及により、多少のピントのずれでも自動的に調整してくれます。

フィクサー

防犯カメラを固定する金具をフィクサーと呼びます。 長さの違うものからボックスカメラ用・ドームカメラ用と種類も様々です。

ワンケーブル

通常防犯カメラは映像信号を送るケーブルと電源を供給する電源ケーブルの2本必要です。 ワンケーブルは同軸ケーブル1本で映像信号と電源の供給が可能となりますので、配線スペースが確保できない場合などに最適です。